2010/07/10

ひどい記事だな

阪大と九大が消滅する規模、国立大学の運営費交付金が大幅削減される可能性

http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20100708_university/
http://gigazine.net/index.php?/trackback/16261/EZAK4fiZ/

引用元もひどいけど、
引用された後はさらにひどい。

タイトルで強調するところが間違っている。

Gigazine
試算によって算出された削減割合を機械的に国立大学法人運営費交付金にあてはめた場合、削減額は約927億円にのぼり、2010年度までの7年間で削減された同交付金の削減額830億円を上回るとされています。


産経
文科省では年額1兆3千億円で伸びる社会保障関係経費を踏まえると、その他の一般歳出は年率8%の削減を余儀なくされると試算。これを機械的に国立大学法人運営費交付金にあてはめた場合、削減額は約927億円に上る。


と書いてある所をよく読むと、

・社会保障費の純増分が、総予算の規模の純増とする。
つまり、
 ・仕分け結果(を受けての見直しによる)からの、予算圧縮がない
 ・各省庁が、一様に負担する(これはある程度妥当か)
・上の前提のもとでの負担分を、全て国立大学法人運営費交付金に当てはめてみる。

という前提に立っている。


単純にシーリング(予算に上限を掛けること)を掛けることは、
民主党は、第一回の事業仕分けで、
とくに、科学技術予算などの結果に対して、
あまり、似つかわしくないとの見解が出て、
減額幅が、(事業仕分けから)修正された経緯がある。

また、運営交付金は、たとえであって、
よく使われる、東京ドーム何個分とおんなじぐらいの意味。

それをメインタイトルにするのは、あまりにも滑稽(そう映らないのかもしれないけど)。

東京ドームXX個が無くなる可能性も、不況によって、オフィス稼働率が減少
というニュースと対して変わらない表現だと思う。

シーリングは、
これ以上は予算規模を増やさないという事を言っているので、
削減対象になりにくい運営費等だけが、削減されるというのも馬鹿げたはなし。

メディアって、
ホントに、それでもプロか?って言いたくなるほど、
誤解てんこ盛りの表現をする。


第二回は、削減幅に前提を置かないとした事を踏まえても、
シーリングを書ける場合は、慎重に対応すべきなのは確か。

数字は、見せ方でいろんな表情を持つので、
冷静になって、見ないと勘違いした事を主張してしまう。


きっと、こういう事を、
役人に踊らされるっていうんだろうな。

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