2009/12/06

クリスマスアルバム09

今年ももうあとひと月もなくなりましたね!
もうあと少しでクリスマス。

今年もおすすめの一枚を用意してみました。

年々レベル(≒ハードル)が上がっている気がしますが
そんなことも気にせず、素晴らしい作品をお勧めします。


Christ Mass Songs/Mel Tome
http://www.hmv.co.jp/product/detail/261758


僕の大好きなアルバム
Swings Shubert Alleyで有名なMel Tomeですが、
彼の代表作でもあるChristmass Song

この曲の演奏では、昨年残念ながらカップリング曲がいまいちで落選した
(というよりも当時のSP(蓄音機で鳴らすレコード)をCDの容量分無理にかき集めたのが問題なのですが。。)

Nat King ColeのMerry Christmassが最も有名だと思いますが
作曲者自信によるこのアルバムもとても素晴らしいものになっています。

このこの曲は歌詞も素晴らしくて

曲の一番最後の部分

And so, I'm offering the simple phrase
to kids from 9 to 92
Although, it's been said many times, many ways
Merry Christ Mass, too you

そして、ありきたりなフレーズだけど、言わせて下さい
9歳から92歳のすべての子供たちに
もう何度も、いろんな形で言われてきた言葉だけど
あなたにメリークリスマス

が何といっても痺れてしまいます。


この曲が流行した1950年代は
まだまだアメリカは(いまでもそうですが)
非常に保守的で、クリスマスソングと言えば
賛美歌や、聖歌が中心でした。

それは昨年みなさんにご紹介できなかった
Nat King Coleのアルバムがまさにそうなっています。

曲の殆どはキリスト教の教会で歌われる曲で
当時、このポピュラーソングがいかに斬新だったか
お分かりいただけると思います。

コカ・コーラが、赤色の服をきたサンタクロースを流行させ
戦後の経済成長の中、商業主義の風に乗ってやってきた
新しいクリスマスソングです。


なんといっても聴き所は後ろのビッグバンド。
92年の録音ですが、非常に高いクオリティのビッグバンドです。

Swings Shubert Alleyはビッグバンドのアルバムの最高峰の作品ですが
このアルバムが発売されてから、なんと30年以上経っているのに
非常に高いクオリティを保っているところが本当に素晴らしいです。

彼は、そういった音楽たちが
単に商業主義だけになされたものではなくて
ちゃんとした技術によって裏付けられているモノであることを
見抜いていたんでしょう。

彼の音楽の素晴らしさに感服するとともに
その厳しさと、長くそれを守ってきた忍耐力、継続性に
心から感謝したいと思います。


本当に、本当に
素晴らしいクリスマスソングをありがとう!!!

2009/08/29

ふざいしゃ

今日、
今住んでいる所と投票するところが違うので
不在者投票をしてきた。

不在者投票は、


選挙期日(投票日)に仕事や旅行、住所移転などで遠隔地に滞在しているため投票所に行くことが困難な場合


に投票する制度で、少々面倒ですが
手続きをすると、住民票のある選挙区に、投票が出来る。


住民票があるところに、
予めこちらの住所や名前などを書いた
専用の用紙を送り

投票用紙などが入った封筒を送ってもらって
封を開けずに近くの選管に行った。


明日が選挙当日ということもあって
「期日前投票」の人が結構たくさんいた。

ちなみに、「不在者投票」は僕一人。
(向こうの選管の人が「まいかたし」と連呼していた)


選管の方に、厳封された封筒を渡し
投票用紙の入った比例と小選挙区それぞれの二重封筒を受け取る

各封筒に入った投票用紙に
政党名(またはその略称)、立候補者名
をそれぞれ書いて、
二重封筒の外側に、投票者名を書いて選管に渡す。

基本的にはこれだけだ。


面倒なのは、
住民票を持った街の選管に申請書を出す事と
近くの選管(役所)を探すこととぐらいだろう

あとは選挙前日までに投票しに行けばいい。


さて、明日はどうなっているだろうか。
大きな流れは変わらないだろうが
もしかしたら、何か予想外な事が起きるかもしれない。


たとえば、僕が誕生日を迎えるとか(笑)

2009/03/25

躁と鬱

「躁」
World Baseball Classic のV2達成。

決勝は本当にいい投手戦でした。

総合力では明らかに日本が勝っていましたが、
(ヒット数と防御率ではっきりと出ている)
そうは行かないのが野球。

いくら選手層が厚くても、全員は使えませんし、
どんなに有能な選手でもスランプになるし、怪我もする。

あれだけ好調だった青木も、
最後の二試合は、やや不調気味に終わった。
(あと二試合好調を維持していたら、MVP取れたと思うが。。)

逆にそれを補うかの様なイチローのバッティング。

彼は、相手投手の得意球ばかり狙ってたので
(おかげで、たった一本のヒットでも相手投手が崩れ始める)
苦しんでいた感じはあるけど(マスコミに、調子はどうですかなんて、アホな質問されたせいもある)
なんだかんだで、最後の最後に彼らしいバッティングを出来ていた。

苦しんだのは抑えピッチャーの不在。
期待していた藤川の調子が上がらず、
急遽ダルビッシュ。

原監督のこの采配は、シーズン中に上原を抑えにまわした事と同様
納得がいかない。

ダルビッシュの立ち上がりの悪さを、もっと考慮すべきだった。

まぁしかし
勉強がひと段落着いて、燃え尽き症候群になりかけてた僕にとって
ちょうどいい気分転換になった。

「鬱」
小沢秘書の起訴と、彼の続投が決定的になった。
反発しているのは、小沢と距離を置く、前原系、岡田系の議員たち。
岡田は別として、前原が民主党にいる理由がまだ良くわからない。
自民党もそうだが、もうちょっと主義心情で政党を小分けにしないと
いくら政権を取って、内閣を組めるからといっても、見かけと中身が違うのでは、
国民もついていきにくいだろう。

ただ、小沢がいないとまとまらない民主党も問題だ。
彼がいるうちに、次のリーダーを育てなければ二大政党は無理だろう。

注目すべき記事
読売の、元東京地検特捜部と、元検事に対する取材

元東京地検 宗像紀夫・中央大法科大学院教授
「特捜部は、従来の価値基準を変えて摘発した」
「政治資金規正法上、最も悪質なのは、収支報告書に記載しないヤミ献金。今回は、献金自体は記載されており、透明化の義務はある程度果たされていた」
「政治状況が緊迫する今、いきなり野党第1党の党首の秘書を逮捕したのは、やや乱暴だったのではないか」

元検事 郷原信郎・桐蔭横浜大法科大学院教授
「西松建設の政治団体がダミーなら、例えば業界団体が設立する政治団体はどうなのか。今回の事件が違法だとしても、ヤミ献金ではないので悪質性は低く、罰金刑が妥当。検察は、なぜ今回の事件を摘発したか十分に説明する義務がある」

元最高検検事 土本武司・白鴎大法科大学院長
「規正法は、政治と企業の癒着構造をただそうと、改正を重ねてきた。企業献金にダミーの政治団体を使うような、手の込んだ犯罪を立件したことは、一罰百戒的な意義がある」
「捜査がこれだけで終わるとは考えられない」

元東京地検特捜部長 河上和雄弁護士
「見返りを期待する企業が、その姿を巧妙に隠して献金した極めて悪質な事件。政治腐敗の温床となってきた企業献金のあり方が問われている中で、特捜部の摘発は当然だ」
「資金管理団体に加え、政治家の『第2の財布』である政党支部への献金も立件され、両団体の代表者である小沢代表の責任は免れないだろう」

検察や検事の中でも意見の分かれるような逮捕劇だったことが伺える。
一方で朝刊で出揃った社説を見ると
一様に今回の続投に疑問を呈している格好だが

日経新聞
西松建設以外のゼネコンも公共事業の受注を狙った“隠れ献金”を、各地で影響力を持つ政治家相手にしていた疑いはないのか。そこまで捜査の対象を広げなければなるまい。
でなければ小沢氏側への献金が際だって悪質だったとの説明は根拠を失う。捜査の進展を注視したい。

読売新聞
国民への説明が求められるのは小沢代表だけではない。
 検察当局は事件について、「政治資金の実態を偽ることは国民の政治的判断を歪(ゆが)める。悪質な事案で看過できない」と強調する。
 ただ、総選挙が迫る中での捜査着手は政治的な影響が大きい。
 社会的な関心も高い。西松建設のダミー政治団体から献金を受けた他の与野党議員のケースと、どう違うのか。
 検察当局は、事件の徹底捜査に加え、こうした疑問にも、より丁寧に答えるべきだろう。


と、今回の逮捕劇が、政権奪取が期待されていた野党の党首だけに
一罰百戒のいきすぎでないか。
本当に他の議員は百戒だけでいいのか。
といわんばかりの問いかけである。

東京地検特捜部は、警察組織と違い、
政府や自治体と利害関係をあまり持っていないから、今回のような逮捕劇が出来た。
ただ、40人程度の小規模な団体であることを忘れてはならない。
捜査規模拡大には、警察に捜査本部を置くことが必須になる。
そこに、(政府、地方自治体含めて)与党議員たちの圧力はかからないのだろうか。
大きな疑問だ。

一罰百戒とはいっても、今回の事件は、
何年か前までやっていたことで、あくまで過去の事案についてである。
現在進行中の似た違反は本当にないのか?
あったとして(多分あるし、沖縄の開発利権関係ですでに与党有力議員が噂されている)、
それを百戒で済ませてしまうことには疑問を感じる。

以前も述べたが、
一罰百戒とするよりも
全ての違反について、明らかにし、
常態化、慢性化していた場合には、大きな政治混乱を引き起こすだけなので
「これまで」には目を瞑って、「これから」の違反に対して
厳粛に対処すべきである。

それが「初犯」という言葉の意味ではないだろうか。

今回の一罰百戒は、あまりにも政治的意味を持ちすぎたが故に、
一罰百戒の脆さも露呈した気がする。

心から、「一罰百戒」の是正を望む

2009/01/01

去年を振り返って

一年前の今頃は、卒論に没頭していた。

プログラムを組んで、一晩中計算させていた。


そういえば、札幌の下宿を探したのもちょうど今頃だった。


気がつけば卒論は終わり、卒業旅行に屋久島へ

2日連続で、長時間の山道を歩いて、苦しかったが、
そこで見た景色は、今でも忘れられない。

札幌に移り、最初は英語だけのセミナーに戸惑った。
同時期に来たポスドクのかたは、無口な方で、
無用なほどに気を使ってしまい、研究室への足が遠のいた。

一人暮らしで、家具をそろえたり、
公共料金の振込口座を指定したり、

気がつけば、腸炎になって二週間ほど入院した。

一月たって夏休みになり、大阪に戻ってきて
そこで食べた生レバーで、札幌に戻ったときに発病。

もう一度、2週間の入院となった。

思えば、前期は半分家で寝ているような日々だった気もする。

そういえば、授業を受けて、終わったあとに質問をしたり、ディスカッションをしてると
その人が、一週間もしないうちに、テレビに出ていた。

いまや、その先生は、イグノーベル賞受賞者として、
有名人になって、向かいにある先生の研究室には、
時折、メディアが取材に来ている。


この間、それまで書いていた「科学とは」を洗練して「科学の定義」を書き上げた。
きっとこれからの研究の、大きな礎に成ってくれるだろう。

後期が始まり、研究室が北キャンパスに引っ越した。

夏の学校に参加。


それをきっかけにして研究室への態度が大きく変わった。


研究に向けての勉強も始まった。
まだ、確かなものを作り上げれているという感覚は作りきれていない。
加えて、進学のためにテストをクリアしなければいけない。
沢山の不安を抱えたままの新年となるだろう。

Tさんにはたくさんお世話になった。
これからもお世話になると思う。

彼に影響を与えることが出来るぐらいの人間になって
早くお返しをしたいものだ。


研究室への来訪者とは、積極的に接するようにした。
ほかの人が行かないときでも、僕だけがついていったりしたので、
先生には少々迷惑だったかもしれない。

研究室でのディスカッションにも出応えを感じることが出来るようになった。
一方で、知識の足らなさを痛感している。

気持ちは、完全に進学に舵を切った。
それは、多大な困難が予想される。
不安定な生活も含めてだ。

それまでに、確かなものを作り上げなければならない。
きっと、自分のフィールドというものだろう。

そのための一年になると思う。
不安を完全に払拭して、来年には
研究生活に突入したい。


本当に出来るんだろうか。
やって生きたいと思う。