直訳で「完全な完璧主義になれますか?」
ずいぶん前に Scientific American
(Nature と並んで有名な一般科学誌。日本では解説記事だけ訳された日経サイエンスとして出版)
に掲載された記事の日本語訳が、手元に眠っていたので、
暇に任せて読んでいると、とても自分に当てはまる内容だったので、
とても刺激的な内容だった。
内容は
全ての完璧主義者が、
完璧に物事を運んでいるわけではなく、
完璧に物事を運ぼうとする志向が強い人ほど、
「不健全に」なってしまい、
むしろ本来の力を出せないままになってしまう
という話だ。
完璧に物事を運ぼうとする志向が強い人
とは、
自分自身に最大限の優秀さを求める人に対して使われており、
そのような人々は、
失敗に対する恐怖と、内省的な自己批判に終始してしまう
と結ばれている。
ミスを気に病む
ことと
他人からの期待を重荷に思う
落ち込み易い
ことに対して、強い相関があると指摘されている。
2007年の研究では
米国大学生の1/4が、「不健全な」完璧主義者になっているそうだ。
一方で、
完璧主義的な側面が、
その人の向上心と結びついている側面も否定することが出来ず、
実際に、
リラックスしつつ成功を入念に追求する
自分の強みを発揮することに集中し、自分が達成した事に対して、非常に大きな満足を発揮する
といった、
前向きな完璧主義と、
テストや、スポーツの成績とに相関がある
という結果が出ているそうだ。
このような「健全」な完璧主義に
「不健全な」完璧主義者を誘導するための
カウンセリングについてもわずかに触れられており、
完璧主義を促している状況や、
歪んだ思考パターンを特定して、
治療計画を設計しているそうだ。
つまり
「行き過ぎた自己批判」を指摘し、
「不完全になる練習」を促すそうだ。
このようなカウンセリングを4~8週間行った
小規模な調査によると、
強迫性障害、うつ、過食症が緩和した
といった結果が出ているそうだ。
最後に、
自らが、「不健全な」完璧主義者に陥っていないか
についてのテストが掲載されていて、
僕は見事に、陥っていた。
完璧主義を判定する基準ポイントが、42で
(ちょうど完璧主義者かそうでないかの分水嶺)
不健全さを表す、不一致ポイントが74だった
(42ポイント以上で完璧主義がマイナスに作用しているかも)
自分を見つめ直す切っ掛けにしたい。
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