久しぶりに、日記を更新です。
民主の独り勝ちに終わりましたね、参院選は。
参議院はとても面白い情勢になりました。
何かというと、どの党も議席において過半数を占めれていない点です。
過半数は122議席目。
民主は109で、国民新党と社民党をあわせても過半数には届かず。
かろうじて、野党系と呼ばれる無所属議員を取り込んだ場合。
なんと無所属議員が、全体の10%近くいるんですねこれが。
まぁけど、安定的に過半数を取るのはやはり難しいかと思われます。
共産と小沢代表は、余り仲よろしくない。
彼は結構なリアリストですから、
非現実的な政策
(例えば、自衛隊の廃止。
廃止はいいけど、国際交流が十分にできていて、
友好的な関係が、あらゆる国と築けているわけではないのに、
結果責任を問われるはずの政治団体としては問題の主張
あんたら国際活動やっとりますか?とぶつけたら、
某共産党支持者は言葉をなくしていた。
歴史的には、十分に国際的な人脈があってもおかしくないんですが。。。)
を打ち出している共産党とは馬が合わないんでしょうな。。
政策の内容から見れば、近いのは公明党。
しかし、長年の対立を乗り越えれるのか。。。
(政治に宗教色が出てきて、若手の清いイメージがある民主党にとって、
イメージダウンにもなるような気はするが。。)
自民党の政策は、テレビに出ているような、
有名コメンテーター(個人的には有識者とはあまり呼べない)
が言っている通り、決して悪い政策をしているとはいえない。
彼らが掲げている、小さな政府による政治への移行は、
グローバル化と企業乗っ取りが横行して、巨大企業が、
ぽこぽこ出来ている中で、
企業の設備投資の猶予期間としての減税策は、必要であろうと思われる。
ただ、そのような舵取りに切り替えるためには、
国民の判断が必要なのだろう。
今回の民主党の勝利は、
簡単に、自民党の墓穴とだけ云う事は出来ない。
背後には、一人区での風が、これまでと明らかに違うという点があるだろう。
小沢代表は、二月前から一人区での(候補者同伴の無い)講演会活動を開始し
これまで(小泉前まで)自民党がとってきた、戦後保守の流れである、
修正資本主義の路線が、完全に崩壊している事に目をつけ、
中道左派としての地位を固めようとしていた。
つまり、一人区とは、産業としては農業、畜産や
(公共事業に頼った)建設業、観光ぐらいしかないような、
農村部が、多くを占める地域であり、
公共事業をとってくる、族議員の巣であった。
これまでの社会党系の路線は、あくまで労働組合が基礎であり、
それはつまり、都市部の政権の域を出なかったのである。
この流れは、非常に重要である。
つまり、民主党が、新たな支持基盤を獲得したというべきであろう。
この二大政党制への大きな流れが、
これまでの、中流層によるゆり戻しとして働いている。
既に戦後保守は、自民党の主流から外れ始めており、
その代表が、国民新党であろう。
注目すべきは、彼ら国民新党と、民主党のみが議席を増やしている点だ。
共産、社民といった護憲派グループは、
不景気で、現実的になっている若年層にとって、魅力を失っている。
この二つは、組んで一つの政党になってもいいかもしれないが、
「宗教色」のある(つまり、論理的な思考を欠いた主張をすることがある)
共産党に、なかなか近寄り難いのが現状だろう。
(公務員の労働組合では、別れて行動してきたことだし)
もし、自民党内で保守勢力によるゆり戻しが起きると、
また政治はわかりにくくなるだろう。
かといって、このままいっても、自民党はジリ貧となりえてしまう
小さな政府の理解を浸透させるか、
新しい形を生むか、
保守に復帰するか、
これからの日本の方向が、自民党の受身の取り方で、
変わってくるのは間違いない。