札幌でのオーディオは、何にしようか…
家で使っていたような安いCASIOのMDラジカセみたいなのは、もうイヤだし…
かといって、家計をやりくりするんだから
あまり高いものは買えないし…
そう思っていた時、気になっていたONKYOのCDラジカセを聞いてこんなもんかな
とおもいました。
ONKYO CBX-Z20
というマシンで
AERO SOUND SYSTEM
なんていうイカニモといわんばかりに名前のついたモジュールを使っています。
実はこのONKYO、僕の出身地 大阪府寝屋川市の企業で
オーディオメーカーの中でも老舗の日本メーカーです。
日本の老舗オーディオメーカーでは
スピーカー 福音電機(パイオニア)
チューナー 春日無線(トリオ→ケンウッド・アキュフェーズ)
アンプ 山水電気
(オープンリール TEAC)
などがあるが、いずれの企業も
高級オーディオと大衆オーディオに二極化している。
他にも、
ソニー、日本ビクターなども、高級オーディオメーカーとしては老舗だが
上記の三社とは溝をあけられている気がする。(詳しくは知らないが…)
その中で、老舗のONKYOはどうだったんだろうか?
正直言ってパッとしなかったのが本音である。
今でもそうなのだが、
高級オーディオに行くわけでもなく
大衆オーディオに行くわけでもない。
実に、中途半端なメーカーで、
何がしたいか分からないといわれてきたメーカーだった。
(こんな事を言ったら、知り合いのオンキョー技術者の方に怒られるかもしれないw)
同様に、言われているのがアメリカBOSE社
今回紹介した製品は、実はこのBOSEが火種となってできた製品である。
BOSEはMIT(米国随一の大学、ノーベル賞受賞者多数あり)のBOSE博士をトップに据えた
(いまだに)有限会社で、小さいスピーカーを複数使って、
低音を再現する(普通低音は多きいスピーカーでないとうまく出ない)
というオーディオメーカーでも変わり者で、
安い割に、質の高い音を提供してきた。
一方で、BOSE特有の位相が遅れてくる低音(低い音が遅れてやってくる)ことに
難色を示す人も多く、高級オーディオにあまり入れていない気がする。
BOSEは数年前、CDコンポのみ(録音機器が内蔵されていない)タイプのプレーヤーAcoustic Waveを発売
現在One WayのタイプとTwo Wayのタイプが発売されている。
(One Twoはスピーカー・アンプ セットの数。Two Wayでは高音と低音を別々に出すため、広い音域の音をカバーしている)
この製品は大ヒットして、
プロトタイプモデル Two Wayが40万
One Wayモデルが7万
Two Wayモデルが16万
と、そのクオリティ(100万相当のオーディオにも匹敵)
に対して相当割安の値段をはじき出していることから、量産品に慣れた層を一気にひきつけた。
僕も、買うのを相当迷ったが、
やはり低音のクセが気になって買うのをあきらめた。
そこで、競走馬として名乗りを上げたのが、
知る限りでは
TIACとONKYOの2社である。
TIAC社は、日本の老舗高級オーディオメーカーで、
こちらの製品は、聞く機会に恵まれなかった。
一方、ONKYOは持前の中途半端さが光り、
なんとOne Wayだが4万円という破格の値段で売っている。
僕の感想としては、BOSEのOne Wayに匹敵(同じ場所で聴き比べていないからわからないが)
する上、変な癖もない(ボリュームが低いとうまく音が出ず、全体的にややドンシャリ気味)
ほかのコンポはもっと悪いだろうからと、
劣悪のヨドバシカメラでの視聴環境の下、購入することになった。
One Wayの割に、音域が広く(Two Wayにはかなわないが)
そこそこ耳が肥えた人が、(お金がないので)仕方なしに買うのに
手頃(というよりこの値段であの音は奇跡に近い)というメリットがあると思う。
手持ちのオーディオが買い替え時期に来ていて、
安くて(高級オーディオの意味で)そこそこの音を楽しみたいなら
是非お勧めする。
(ただし、足に滑り止めのスポンジが付いているので、はずしてから使うこと!!)
ともあれ、信じるべきは自分の耳。
一度、BOSE,TEAC,ONKYOの3社を聞き比べてみるのはどうだろうか?