2009/01/01

去年を振り返って

一年前の今頃は、卒論に没頭していた。

プログラムを組んで、一晩中計算させていた。


そういえば、札幌の下宿を探したのもちょうど今頃だった。


気がつけば卒論は終わり、卒業旅行に屋久島へ

2日連続で、長時間の山道を歩いて、苦しかったが、
そこで見た景色は、今でも忘れられない。

札幌に移り、最初は英語だけのセミナーに戸惑った。
同時期に来たポスドクのかたは、無口な方で、
無用なほどに気を使ってしまい、研究室への足が遠のいた。

一人暮らしで、家具をそろえたり、
公共料金の振込口座を指定したり、

気がつけば、腸炎になって二週間ほど入院した。

一月たって夏休みになり、大阪に戻ってきて
そこで食べた生レバーで、札幌に戻ったときに発病。

もう一度、2週間の入院となった。

思えば、前期は半分家で寝ているような日々だった気もする。

そういえば、授業を受けて、終わったあとに質問をしたり、ディスカッションをしてると
その人が、一週間もしないうちに、テレビに出ていた。

いまや、その先生は、イグノーベル賞受賞者として、
有名人になって、向かいにある先生の研究室には、
時折、メディアが取材に来ている。


この間、それまで書いていた「科学とは」を洗練して「科学の定義」を書き上げた。
きっとこれからの研究の、大きな礎に成ってくれるだろう。

後期が始まり、研究室が北キャンパスに引っ越した。

夏の学校に参加。


それをきっかけにして研究室への態度が大きく変わった。


研究に向けての勉強も始まった。
まだ、確かなものを作り上げれているという感覚は作りきれていない。
加えて、進学のためにテストをクリアしなければいけない。
沢山の不安を抱えたままの新年となるだろう。

Tさんにはたくさんお世話になった。
これからもお世話になると思う。

彼に影響を与えることが出来るぐらいの人間になって
早くお返しをしたいものだ。


研究室への来訪者とは、積極的に接するようにした。
ほかの人が行かないときでも、僕だけがついていったりしたので、
先生には少々迷惑だったかもしれない。

研究室でのディスカッションにも出応えを感じることが出来るようになった。
一方で、知識の足らなさを痛感している。

気持ちは、完全に進学に舵を切った。
それは、多大な困難が予想される。
不安定な生活も含めてだ。

それまでに、確かなものを作り上げなければならない。
きっと、自分のフィールドというものだろう。

そのための一年になると思う。
不安を完全に払拭して、来年には
研究生活に突入したい。


本当に出来るんだろうか。
やって生きたいと思う。