2010/10/25

can you be too perfect? 完全な完璧主義は「不完全」

直訳で「完全な完璧主義になれますか?」

ずいぶん前に Scientific American
(Nature と並んで有名な一般科学誌。日本では解説記事だけ訳された日経サイエンスとして出版)
に掲載された記事の日本語訳が、手元に眠っていたので、
暇に任せて読んでいると、とても自分に当てはまる内容だったので、
とても刺激的な内容だった。

内容は

全ての完璧主義者が、
完璧に物事を運んでいるわけではなく、

完璧に物事を運ぼうとする志向が強い人ほど、
「不健全に」なってしまい、
むしろ本来の力を出せないままになってしまう

という話だ。

完璧に物事を運ぼうとする志向が強い人
とは、

自分自身に最大限の優秀さを求める人に対して使われており、

そのような人々は、
失敗に対する恐怖と、内省的な自己批判に終始してしまう
と結ばれている。

ミスを気に病む
ことと
他人からの期待を重荷に思う
落ち込み易い
ことに対して、強い相関があると指摘されている。


2007年の研究では
米国大学生の1/4が、「不健全な」完璧主義者になっているそうだ。

一方で、
完璧主義的な側面が、
その人の向上心と結びついている側面も否定することが出来ず、

実際に、
リラックスしつつ成功を入念に追求する
自分の強みを発揮することに集中し、自分が達成した事に対して、非常に大きな満足を発揮する

といった、
前向きな完璧主義と、
テストや、スポーツの成績とに相関がある
という結果が出ているそうだ。

このような「健全」な完璧主義に
「不健全な」完璧主義者を誘導するための
カウンセリングについてもわずかに触れられており、

完璧主義を促している状況や、
歪んだ思考パターンを特定して、
治療計画を設計しているそうだ。

つまり
「行き過ぎた自己批判」を指摘し、
「不完全になる練習」を促すそうだ。

このようなカウンセリングを4~8週間行った
小規模な調査によると、
強迫性障害、うつ、過食症が緩和した
といった結果が出ているそうだ。

最後に、
自らが、「不健全な」完璧主義者に陥っていないか
についてのテストが掲載されていて、

僕は見事に、陥っていた。

完璧主義を判定する基準ポイントが、42で
(ちょうど完璧主義者かそうでないかの分水嶺)
不健全さを表す、不一致ポイントが74だった
(42ポイント以上で完璧主義がマイナスに作用しているかも)

自分を見つめ直す切っ掛けにしたい。

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