一限目は、例のごとく授業。
予鈴の時間になっているのに、教室には6,7人。
開始時間になって、初めて8割程度集まった。
この組は、比較的詳しくしている。
自己紹介で、あまり反応が返ってこなかったので、少し困惑。
物静かで、授業をする雰囲気にはなってはいるものの
寝ていたり、携帯をいじっていたりで、
逆に授業はやりにくそうな印象。
僕自身がそうだったからかもしれないが、
先生をなめてかかっているような教室では、
なかなか気難しい。
現在、関数の割り算の分野が、当っているので
時間が余っている子に、群論のプリントでも作ろうか、
悩んでいるが、大学で、群論を専門にされていたある先生から、
多分理解できないんじゃないのかな、とおっしゃっていたので、
これはまだ、答えが出ていない。
ぜひとも、軽くでいいから、群論を触らせてあげて、
ガロアの話をしてみたいと思う。
先生は、このクラスを渡してくださるようだが、
(おとなしくて扱いやすいのが理由だろう)
まだ、少し不安が残る。
このクラスは、(学校に来ている生徒の)
比較的理解度が高く、よって、進度が速い。
今日は、置いてけぼりを食らっている生徒が、
授業に参加していたので、進度をやや落としたが、
以前の二つの違って、露骨に授業内容が詳しくなっている。
授業の合間を縫って、教材研究をした。
割り算から、式の割り算への引渡しを、
13=5x2+3
を用いて
13=(4+1)(4-2)+3
f(x)=(x+1)(x-2)+3
と展開して、展開しようと考えている。
ここから、あまりが3の関数をいくらでも作れると考えることができて、
(x+1)または、(x-2)でわって、
あまりが3となる関数の集合が存在することに言及したい。
こういった風に一般化して整理してゆくと、
「数学」ができてゆくんだよと、話せれば最高だが、
そうとも行くまい。
目的はあくまで、因数定理なので、
あまり、欲を出すべきではないが、
ガロアへの言及が、やはり捨て難い。
次に二回目の授業が、先生の担任のクラスであった。
この雰囲気は、先のクラスと違って、
だいぶ砕けているので、接しやすい。
早速課題であった、生徒への(人間関係をたもちながらの)注意
を試みて、机の間を廻ってみた。
先生に無許可で廻ったので、すこし怖気づいたが、
先生自身が、生徒の対応に追われているようなので、
そこらへんを気にするようではなかった。
廻ってみると、式の展開をうまくできないで、やりあぐねたり
先生が進んでいないから、次の問題を説いていない状態だった。
積極的に、説くように勧めて回ると、
解く能力がある無いではなくて、
怖気づいているというか、ちょっとした事を、
しないで、先に勧めないでいる状態だ。
指摘したり、簡単に扱える方法を教えてゆくと、
解いてみせる。
中には、解いたが、解答をもらうまで、次に進まないでとまっているものもいた。
先生の評価は、このクラスに対して低いが、どうもそうでも無いらしい。
問題なのは、先生が、声を掛けてくる生徒に
対応しきりになっていて、
前へ進めない状態が続いているせいかもしれない。
問題をプリントや、教科書から出して、
机の間を廻るのが、得策の様な気がした。
ただ、声を掛けてくる生徒への対応が、この場合うまく言っていない。
難しいものだ。
昼休み、学食へ一人で行った。
冷やしうどんを注文して、
そこらへんの生徒に混じった。
たわいも無い、携帯話になっていた。
生徒達も、TVケータイは、どうせ見なくなると、
かなり否定的だった。
だが、僕のように、たまにメールするや、
たまに電話するプリケーではなくて、
電話やメールがし放題のwillcomをほしがっていた。
現実的なのは、この世代の特徴だと思う。
お金に対してはかなり現実的だ。
また、寂しさを持ち合わせているのも、
この世代の特徴のように思う。
先生に誘われていた、人権推進委員会にお邪魔した。
「なんとか」というやつで、愛称で呼び合った。
まずは、夫々の学年の先生が持ち寄った、
HRでの人権授業案の相互評価。
各学年につき7分。
非常にきつい。
資料が渡されて、7分で読んで、評価はちょっと。。。
あまり、深入りしないようなものばかりだった。
なんだか、本を持ってきて、その中身をプリントにしたという、
大学に通っている僕からすると、宗教じみた手法を用いていた。
これで、本当の意味での人権は伝わるのだろうか。。。
例えば、アイヌの迫害の歴史を、語っているが、
原住民という言い方が正しいのかは疑問が残る。
別に、歴史的に見て原住民という言い方が当てはまるとは到底思えない。
彼らは(我々もそうだが)、遥か西からやってきた人類の一種だというべきであると思うが。。。
彼らはむしろ、北国の厳しい地域に行くことで、文化圏での熾烈な争いに、
参加せずにすんで、ああやって古い生活スタイルや文化レベルを維持してきた、
むしろ、ある意味恵まれた人々だとも思えるし、
奴隷にされなかっただけだとも感じることができる。
すこし、視点が狭い気がした。
終わって、教材研究。
これをしていて、SHRに遅れてしまった。
これは反省しないといけない。
昨日同様に、掃除を手伝った。
相変わらず、嫌そう。
僕も相変わらず、きれいに黒板を掃除した。
手伝ってやーといっていると、今日は、生徒が食いついてきた。
手伝いはしないが、「せんせーこまかすぎんもーん」
とのこと。
掃除している僕相手に、話しかけていたので、
これを続けていると、うまく巻き込めそうな感じがした。
後ろのほうで、運動会の応援旗作りをしている。
覗き込んでみると、もののけ姫のポスターを描こうとしている。
よくあんなものが、描けるもんだ。
しばらく絡んで、部活があるのででた。
隣のクラス(既に授業を見ている)を通りかかると、
ここも作っている。
ここは漢字に挑戦するらしい。
話していて、すぐに年齢をばらすと、
不服そうに、
「何であんとき、教えてくれんかったのに、
いまなんもなしにおしえんのー」
だそうだ。
僕が、話すと騒ぎ出すやろ、というと、
なんだか未だ、不服なようだ。
そこまで考えていた、僕が嫌なのか、
納得が、まだいかないのか、つかみきれない。
部活へ向おうとすると、
赤ん坊の顔が見えた。
よく見ると、赤ん坊を連れた後輩が来ていた。
ネットで、来ると連絡があったので、びっくりはしなかったが
嬉しくなって、話し込みながら、とりあえず、部室へ向ったが、
これは失態。
部室で、話し込んでしまい、
部活動の邪魔を、結果的にしてしまった。
彼女のことは、(というより、後輩全般についてだが、彼女は特に一つ下なので)
妹のように、感じている。(向こうは、いい迷惑かもしれないが)
元気に、生きている姿を見るのは、嬉しいものだ。
色々と、僕が連絡が取れていない人の話を聞いたが、
どれも懐かしい。
何しろ、演劇部は、僕が道具をそろえて、
彼女が、固めたといってもいい部分がある。
それを思うと、本当に懐かしく感じてしまう。
彼女が帰った後、
調子に乗って、色々指導してしまった。
僕が、こういうのをやり始めると、
ただ厳しくなってしまうので、やめようと思っているのだが。。。
明日は気をつけよう。
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