2007/02/23

魂が抜けてゆく。。

今日、父の見舞いに行ってきました。

正直言って、いつ死ぬかって感じなのですが、
ここ数日で、極端に調子が落ちました。

原因は、腹水が溜まりすぎて、肺を圧迫していて、
同時に、痰を詰まらせ、呼吸困難に、なったことがあって、
その時に、大量の腹水を抜いたことと、

最近、まだ理由は先生から聞いてないそうですが、
胃に、大量の茶色い液体が溜まり始めて、
最近、それを大量に吐いたこと。
また、それを抜くために、また、管を指したことがあげられると思います。

元々は、胆管という、肝臓から伸びてる管の癌で、
黄疸が発生したのが、退職して間もない頃で、もう一年近く闘ってます。

胆管癌の説明の(あやしい)ページ
http://www.y-assist.com/gan-page/tankangan.html

大きな、血管が通っているらしく、手術はできませんでした。
結局、黄疸は進んで、胆管から引いた管を胃に入れたり、
色々としていますが、なんだかんだで、だいぶ癌は転移してきているようです。

今日の父は、今までお見舞いに行った中で、
一番悪く、疲れきっていました(吐いて寝れてないことも影響していますが)

運動していない(できない)せいで、筋肉が落ち、だいぶ痩せています。
今日は、ずっと寝てました。

僕の携帯の、期限が切れたせいで(プリケーだから。)
もって帰るものとかが、わからないので、母親に連絡を取ろうとして、
父の携帯を覗いてしまいました。

メールが、幾通かあり、兄へのものがありました。
内容は、

この間は、(病院に)来てくれたんやね。ありがとう。
このあいだ(日帰りで家に)帰ったとき、いなくてさびしかったです。
・・・

という感じの内容でした。
頑固で、決め付けがましく、自尊心の高い親父ですので、
「さびしかったです」
なんか、聞いたことがありませんでした。

なにか、この父らしくも無い言動が、いやにリアリティーがあり、
死が迫っているのだなと、実感してしまいました。

定時の、液取りに看護婦さんがいらして、
橙の胆汁と、1リットル近く出た、胃からの茶色い液体を、
容器にうつして、もってゆきました。

胃からのものは、さすがに、胃液と混じっているせいか、
すっぱい臭いがして、ところどころ、白い塊がまっていました。

父は今、何も食べていません。飲み物が許されているのみです。
したがって、この液体は、何らかの体液となります。

父のやせこけた姿と、この多量の体液を見ていると、
少しずつ、少しずつ、魂が、抜けてゆくような感じにもなります。

僕にとっては、反面教師となる面も多く、
僕の様な理屈くさい人間には、
なかなか、強がって、ああいう言葉が出てこないのでしょう。

覚悟を、しておかなければなりません。

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